保護観察処分とは
保護観察処分とは、犯罪をした人又は非行のある少年が、社会の中で保護観察所の指導監督を受けながら更生を図る処分のことをいいます。刑務所等の矯正施設で行われる施設内の処遇に対して、保護観察は施設外、つまり社会の中で処遇を行うものであるため、社会内処遇と言われています。
保護観察の対象者
保護観察処分少年
保護観察処分少年とは、非行により家庭裁判所から保護観察の処分を受けた少年のことをいいます。更生保護法48条1号に定められていることから、「1号観察」と言われています。
少年院仮退院者
非行により家庭裁判所から少年院送致の処分を受け、その少年院から仮退院となった少年のことをいいます。更生保護法48条2号に定められていることから、「2号観察」と言われています。
仮釈放者
懲役又は禁固の刑に処せられていたものの、仮釈放を許され更生保護法40条の規定により保護槓子に付せられている者をいいます。更生保護法48条3号に定められていることから、「3号観察」と言われています。
保護観察付執行猶予者
刑の執行猶予と合わせて保護観察付の言い渡しを受けたものをいいます。更生保護法48条4号に定められていることから、「4号観察」と言われています。